Business Reportディーエムソリューションズ株式会社

2023年3月期 事業報告書 
2022年4月1日~2023年3月31日

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トップ対談

2つのビジネスを基盤に
新たな主力事業を創出し、
次代を切り拓く
ソリューション・カンパニーへ。

次代を切り拓くソリューション・カンパニーへ

DM発送代行サービスの好調継続。フルフィルメントサービスの事業拡大加速により
前期比、大幅増収、増益を達成。期初の業績計画も大幅に超過。
当社の強みを生かしEC関連領域の拡大を図り、さらなる企業価値向上を図ります。

―当期を振り返ってみていかがでしょうか?

花矢:当期は前年同期比で、売上高は約7%増収の17,861百万円、営業利益も約4.7倍の462百万円と大きく伸長しました。当社の事業の柱であるDM発送代行サービスとフルフィルメントサービスが全体を牽引。アパレル事業は、円安などの厳しい事業環境の中にもかかわらず期初計画に沿って進捗しました。その一方で、インターネット事業は低迷しましたが、本社への拠点統合により、他事業との新たな連携もスタートしました。来期の業績拡大に向けて強力な体制を再構築しているところです。

福村:フルフィルメントサービスにおいて、EC事業者へのサービスが進化できたことは、当社の今後の成長にとって大きな財産です。商品の管理・発送を足がかりとして、ECサイトの管理や運営のサポートなどEC関連ビジネスの拡大に向けて、足場を固められた1年となりました。

花矢:そうですね。バーティカルメディアサービス、デジタルマーケティングサービスは、単独ビジネスでは競合が多いものの、単独ビジネスに加え、その戦力をフルフィルメントサービスやEC関連ビジネスの拡大に生かせることは、当社の大きなアドバンテージだと思います。フルフィルメントサービス、EC事業者への支援ビジネスの進展により、当社の事業拡大の目標が明確になった1年だと思います。

DM発送代行、フルフィルメントは営業力と価格競争力により順調に推移。
インターネットは低迷するも、来期の業績拡大に向けて体制を再構築。
アパレルは個人向け販売の強化で来期に期待大。

―各事業の推移について教えてください。

花矢:DM発送代行サービスは、マーケットが横ばいの中で、右肩上がりに伸びています。営業力の強化という面では、新規から顧客を取り込む「セルマーケ」と、お客様ご自身に使っていただく「DMWEB」という2つのWebサービスにより、営業社員を介さずに顧客を獲得できる体制を整えました。こうしたDX化を進めることは、当社にとってもお客様にとっても非常にプラスになると考えています。

福村:フルフィルメントサービスにおいては、ハード面の強化と価格競争力が好循環を生み、顧客獲得機会が進展しました。商品を自動的に仕分ける立体型ソーターの導入や社内DX推進による業務効率化などにより、まだまだ拡大に向けての余力は十分ですので、今後さらに順調に個数を伸ばしていきたいと考えています。

花矢:その一方で、バーティカルメディアはアルゴリズム変更の影響を受け低迷が長期化しています。SEOメディアは継続しつつ、物販につながるようなメディアやSNSなど、さまざまな選択肢に取り組みながらEC支援につながるものを見つけていきたいです。

福村:デジタルマーケティング事業部とバーティカルメディア事業部は組織を大きく再編しました。縦割りだった制作部隊を全て一つの部署に集約し、他事業と連携しながらEC支援サービスの強化を図っていきます。EC支援事業のコンサルと実務を兼ね備えたサービスをパッケージ化して、お客様に提供していきたいと考えています。ぜひ次の1年で実現させたいですね。

花矢:アパレル事業は円安の影響を大きく受けるも、コストの見直しなどを推進したことで期初の予算計画に沿った状況まで回復しております。今後は個人向け販売を本格的に強化する予定です。

各事業TOPICS
各事業TOPICS
各事業TOPICS

コロナ禍でも変わらなかった継続的成長。今後に向けて、ダイレクトメール事業に頼らない新規事業を創出。

コロナ禍でも変わらなかった継続的成長

―コロナ以前から現在までの変化、今後の中長期的なビジョンなどお聞かせください。

花矢:ここ数年、世界中で新型コロナウイルスの感染が広がり、当社の周辺でも影響を受ける企業が多くありました。しかし当社は、もともと複数のビジネスを展開しており、クライアントの数も多い。コロナの影響を受けない事業に注力していたので売り上げもほとんど落ちませんでした。コロナ禍中にEC専門の物流拠点の拡大に向けて設備投資をしたことも当たりましたね。

福村:Webミーティング化も大きかったですね。営業に行かなくても打ち合わせができる場や、ウェビナーを半ば強制的にできたことはメリットが大きかったと思います。コロナと関係のないお客様ともたくさんビジネスができるので、そういうお客様に全精力を注ぐことができた。Web化によって効率化が図れたのも良かったですよね。

花矢:将来的には、まずは売上高300億、営業利益率5%を達成したいと考えています。それもダイレクトメール事業だけではなく、他の事業も伸びるような投資をしていきたい。現状、ダイレクトメール事業に頼るところが大きいですが、既存2事業での収益も確保しながら、新たな柱となる事業を創出・育成し、さらに飛躍していきます。

EC支援を最大の使命とし、全ての事業を展開。SEOからも脱却し、事業ポートフォリオの拡大を。

EC支援を最大の使命とし、全ての事業を展開

―来期に向けてのメッセージをお願いいたします。

花矢:全体的な戦略としては、全てのビジネスをEC支援を中心にした考え方でやっていきます。当社が持っているインフラの垂直統合はECというキーワードでつながるので、その姿勢を貫いていけば、どこがヒットしても好循環が生まれると確信しています。

福村:ECに注力することで、そこからもう一歩踏み込んだダイレクトメールへのつなげ方も見据えていきたい。そうした新たなEC事業を深掘りしていきましょうということですね。そして、「SEOからの脱却」も目指します。2023年3月期はその足がかりをつくることができたので2024年3月期は形にしていきたいですね。

花矢:2023年4月に、当社のPURPOSE 、MISSION、VISION、VALUEを策定し直しました。事業を進めていく中で何かに行き詰まっても、それを基にマネジメントしていくことで、「社会に対して僕らはこういう価値を提供しているんですよ」「それによって、世の中の役に立っているんですよ」といった「働く意味と喜び」をあらためて認識してもらいたいと考えています。2024年3月期以降も、リアルとネット、2つのインフラを最大限活用し、EC支援領域を伸ばし他に類を見ないソリューション・カンパニーを目指して、事業ポートフォリオを拡大してまいります。

事業ポートフォリオ

株主優待制度を拡充し、投資魅力を向上。さらなる事業拡大に向けて邁進いたします。

株主優待制度を拡充し、投資魅力を向上

―株主の皆様にメッセージをお願いいたします。

花矢:2023年3月より、株主の皆様に対する中長期的な投資魅力をより高めることを目的として、年1回だった優待品の進呈を年2回に拡大しました。さらに1区分であった配布区分も保有株式数に応じた2区分にするなど、株主優待制度を拡充しました。

福村:配当については、利益10億円辺りから還元させていただきたいと考えております。今回のプランで10億円を目指せる基盤が整いましたので、ぜひ期待してください。

花矢:当社は上場して7年目になります。皆様には当社の株をお持ちいただき感謝しております。今後も、さらなる事業拡大に向けて邁進してまいりますので、株主の皆様には引き続き温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

業績ハイライト Financial highlights

2023年3月期 業績
(単位:百万円)

2022年3月期
実績
2023年3月期
実績
前期比 2021年3月期
当初計画
計画比
売上高 16,682 17,861 107.1% 17,972 99.3%
営業利益 98 462 467.9% 200 210.0%
経常利益 101 477 470.2% 223 213.9%
当期純利益 5 315 5,633.4% 144 218.7%
業績ハイライト

前期比7.1%増収。各段階利益は、前期比大幅増益。

業績ハイライト

ダイレクトメール事業の安定成長により、18期連続の増収を継続。

2024年3月期 業績
(単位:百万円)

売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する
当期純利益
連結業績予想 19,806 500 512 330
業績ハイライト

前期比10.9%増の198億円の売上を計画。

業績ハイライト

5つのビジネスを展開する強みを生かし、シナジーによる事業ポートフォリオの拡大へ。

(単位:百万円)

売上高
業績ハイライト
営業利益
業績ハイライト
経常利益
業績ハイライト
当期純利益
業績ハイライト
総資産
業績ハイライト
純資産
業績ハイライト

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